BBQ型学級経営
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商品説明
BBQ(バーベキュー)型学級経営とは、一つの学級に、保護者や地域の方々、全国各地の先生、さらには海外の学校といった、あらゆる人の「参加」を可能とするものです。
現在の学校は基本的に「レストラン型」とも言うべき「提供型」です。
それに対して、本書におけるBBQ型学級経営は「参加型」です。プロでも素人でも、誰もが参加できます。みんなでワイワイやりながら、共に作り上げる喜びを楽しめるバーベキュー・パーティーのような学級経営です。
BBQ型で大切なことは「余白の設計」です。誰が肉を切る、誰が肉を焼く、誰が味をつける。参加の度合いを共に設計し、互いに楽しみを享受し合うための「余白をつくること」が重要です。
制限の多い時代。先の見えない不安。そんな時代だからこそ、手を取り合い、足りない部分は補い合い、強みを生かし合う決断が必要です。閉塞感の漂う今の時代だからこそ、この新たな学級経営の在り方を提案します。
年間100通の保護者からの「感謝のお便り」
保護者の方からの感謝のお便りは、教師を大いに勇気づけてくれます。しかしながら、こうした感謝の言葉を得られるのは、一年間の「終わり」の時です。無論、そのことに意味がないわけではありません。しかし、「超多忙」「業務過多」が叫ばれるこの過酷な環境の中で、沢山の荷物を背負い、最後まで走り切ることができずに倒れる仲間が多数いることもまた事実なのです。荷物が多いなら、一人で全てを持たないでシンプルに分担すればよいはずです。声援も、頻繁に届いた方がよいに決まっています。困った時は助けてくれるサポーターが周りに沢山いる。
そういった保護者参加型の学級経営の手法を紹介します。
保護者の声だけでつくる「保護者通信」
学級通信に、保護者が参加しやすい「余白」をつくることで、保護者の声が集まります。そうなると、こちらから何らかのテーマを設けて「投稿を募集する」こともできます。すると、テーマに対して保護者の方の投稿がドドッと寄せられます。それらをまとめて、学級通信の紙面を構成していくことが可能となります。これが、学級通信の最終形、「保護者の声だけで作り上げる通信」(保護者通信)です。保護者の方の意欲が喚起され、活発な交流につながっていきます。紙面での交流がなされるようになると、保護者の方同士が仲良くなります。いろんな分断が生まれている現代において、こうした温かいつながりが生まれることは非常に大きな意味をもつと考えています。
全国2000名が参加した合同授業
コロナ禍がもたらした分断は、学校と家庭の間だけに起きたわけではありません。教員同士の繋がりの上にも、はっきりとした影を落としています。参加型の命は「繋がり」です。
全国の教員たちとつながり、壮大な化学反応によって生まれた、オンライン参加による「命の学び・合同学習会」を紹介します。その動きは瞬く間に広がり、北海道、神奈川、愛知、大阪、滋賀、福井、広島、佐賀など各地から2,000名以上の児童生徒が参加する異例の展開となりました。多くの力を結集して学びを実現しようという覚悟や願いの元に、いろんな力が自然と集まってくるのはもはや理屈ではありません。
「海外」に友達ができた授業
教師は、 「~ができない」 「~が苦手です」と弱みを言えない人が多いと言います。「手伝ってほしい」や「助けてほしい」も同様です。しかし、人間は凸凹しているものです。それが自然な姿です。そして、「人は長所で尊敬され短所で愛される」という言葉もあるように、凸にも凹にも大切な意味があります。さらに言うなら凹とは、マイナスの面ばかりをもつものではなく、周りの方々の力を豊かに引き出す“余白”でもあります。その余白から多くの助けが集まり、うねりを上げ、海外とつながった事例を紹介します。JICAグローバル教育コンクールにおいて特別賞を受賞した実践です。
そのほかにも、BBQ型学級経営の事例やメソッドについて紹介していきます。
BBQ型学級経営を行うことには、次のメリットがあります。
①ダイナミックな教育活動が生まれる
②保護者の方との間に豊かなつながりが生まれる
③学校・家庭双方に安心や活力が生まれる
家庭と学校との間に生まれる確かな連帯は、保護者・学校双方に大きな活力や安心を生むことにつながります。あなたの学級も、「参加型」へと舵を切ってみることをお勧めします。