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商品説明
本書の概要
算数教育の新しい考え方や実践を紹介したり、全国各地の支部の実践記録を掲載。また、日頃の悩みや戸惑いを本誌を通して語り合い、研究交換することを使命とする雑誌です。毎号時代のニーズに即したテーマを設定して先生方の授業・研究に役立つ情報を提供しています。
本書からわかること
新算研の会員制への移行がスタートし, 隔月刊へと発行スタイルを変更してから第2号となりました.前号では,年間テーマ「数学的な見方・考え方を問う」において,数学的な見方・考え方を内容及びその活かし方の両面から分析しました.ここからは,数学的な見方・考え方を領域別に分析していきます.今月号は,「A 数と計算」領域です.
数学的な見方・考え方は,算数の学習において,どのような視点で物事を捉え,どのような考え方で思考をしていくのかという物事の特徴や本質を捉える視点や,思考の進め方や方向性を意味し,「子どもが働かせるもの」となったことは,周知のことと思います.「『A 数と計算』領域における数学的な見方・考え方」は,以下のように示されています. 数の表し方の仕組み,数量の関係や問題場面の数量の関係などに着目して捉え,根拠を基に筋道を立てて考えたり,統合的・発展的に考えたりすること,さらには,「A 数と計算」領域の内容については,数学的な見方・考え方に着目して以下の四つにまとめられています.
① 数の概念について理解し,その表し方や数の性質について考察すること
② 計算の意味と方法について考察すること
③ 式に表したり式に表されている関係を考察したりすること
④ 数とその計算を日常生活に生かすこと
執筆者の先生方には,従来から大切にされてきた数学的に考える価値を基盤にしつつも,教材をどのように捉え直し,どのような授業へと進化させていくことが必要なのか,4つの内容を切り口に論じていただきました.
また,隔月刊スタイルへの変更に伴い,「今月の指導」のページをリニューアルしました.各号のテーマを焦点化した内容について,各支部から実践例を提案するコーナーを設けました.
今月号では,「A 数と計算」領域の中でも前述の③に当たる「式に表したり,式に表されている関係を考察したりすること」に焦点を当て,実践例を掲載しました.式の表現と読みに関する内容は,従来は「数量関係」において位置付けられていましたが,現行学習指導要領では「A 数と計算」領域に位置付けられました.これによって,「A 数と計算」領域の式に関する授業は,何を強調し,どのように変えていったらよいのでしょうか.学校現場の試行錯誤を,ダイレクトに届けていきたいと考えています.
子どもが数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を遂行できるように,読者の皆様と一緒に研究を深めていきたいと思います.