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クラスづくりで大切にしたいこと - 東洋館出版社
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クラスづくりで大切にしたいこと

タイプ: 書籍
ISBN: 9784491043678

盛山 隆雄/著

セール価格 1,800(税込)
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商品説明
教師と子どもの絆が深まる51の心得!

算数授業の達人としても著名な、筑波大学附属小学校・盛山隆雄先生による初の学級づくりの本。クラスをつくるにあたって何を大事にしているのか、子どもたちとの接し方や教師としての心構えについて、数々の具体的なエピソードを交えながら紹介しています。

卒業式を最良の日にするための「いま」があるという考え方

盛山先生がクラスづくりで大切にしていることとして、「どういう心構えで子どもたちと接するか」があります。例えば、先生が子どもたちと接するときにイメージしているのは、その卒業後のこと。彼らが卒業して、大人になった後でも、一対一で付き合いができるか、大人同士として向き合えるか、を考えています。そしてそのために、「いま」何ができるかを意識されています。

「極端に言ってしまえば、「いま」は利害関係があるから、成績をつけるのが私だから、子どもたちとの関係が続いています。その意味で私は強い立場にいて、子どもたちは私を嫌だと思ってもどうすることもできません。そう簡単に学校や先生を変えることはできませんから。
しかし、卒業後にはその関係は解消されます。つまり、私と子どもたちとは、何の関係もなくなってしまうのです。そのときに、子どもたちはどう思うのか。
私は子どもたちが卒業をしても、彼らがまた学校に戻ってきたいと思ってもらえる関係でいたいと願っています。そのためには、子どもたちが戻ってきたくなるような「いま」をつくってあげなければいけません。「いま」、子どもたちをないがしろにしたり、心を傷つけたりしたら、きっと彼らは卒業後に戻ってきてはくれないでしょう。
そう考えると、「いま」の一瞬一瞬を大切にしなければならない、ということが明らかになってくるわけです。」

(本文より)

卒業後のことを考えて「いま」を思うと、長い目で見守る余裕が出てきます。無理に教え込まなくてもいい、詰め込まなくてもいいという心構えになるでしょう。「叱る」「怒る」などでキリキリする必要はないと思えるのです。

ですから、盛山先生はクラスの担任をもったときはいつも、いずれやってくる終業式や卒業式のことを思い、どう日々を過ごすかを考えています。
「卒業式で、みんなが別れを惜しむような、そういう場をつくりたいと思うんですね。卒業式の光景が、いままで子どもたちとどのような付き合い方をしてきたか、どのような教育をしてきたかの集大成として象徴されてくる気がします。

そう思うと、毎日の授業や休み時間での接し方をどうするべきか、自然と考えるようになります。子どもたちのために頑張らなければ、充実した「最後の日」は迎えられません。
だから、疲れたときには、卒業式の一日のことを考えて自分を奮い立たせます。

「いま、ここで自分が頑張らなければ、あの感動的な一日はない」と。
そうやって最後の日を思い浮かべると、日々の仕事も必死になり、決して手を抜けなくなります」

このイメージが盛山先生のクラスづくりの原動力になっているのです。

誌面画像 第1章クラスの土台となる考え 卒業の日のイラスト

クラスが明るく、朗らかであれば学ぶ力も上がる

「雰囲気」もクラスづくりで欠かせない大切な視点です。盛山先生は、いろいろな学校で授業をすることが多いのですが、教室に入った瞬間、クラスの雰囲気がわかるそうです。明るい雰囲気もあれば、静かだけどやる気に満ちている雰囲気。一方で、とげとげしい言葉が飛び交う荒れた雰囲気もあります。

できれば、クラスは「明るく、朗らか」な雰囲気がいい。子どもたちが「安心してここで過ごせる」「自分のことを受け入れてくれる」という雰囲気は、子どもたちを大いに成長させてくれると盛山先生は言います。実際、子どもたちの学ぶ力も高いと、経験上感じているとのこと。では、そんな雰囲気のクラスをつくるにはどうすればいいでしょうか。

「この「雰囲気」をつくるのは、実は簡単です。
子どもたちが自然体で過ごしていれば、クラスの雰囲気は必ず明るく、朗らかになります。子どもは冗談を言ったり、ふざけたりすることが好きなのですから。

しかし、そこに大人の思惑が入ってきた途端、明るさが失われていきます。
「授業中だから静かにしなさい」とか「姿勢を正しく、手はピシッと挙げなさい」とか……。大人にも事情はあるのでしょうが、こういう注意を受け続けると、子どもらしさが失われ、張りつめた空気になっていきます。

もちろん放任していればよいということではありません。おふざけが過ぎればいじめにもつながるので、そこは教師が気をつけます。
自然というのは美しいものですが、そこには恐ろしい動物や、毒をもつ植物も潜んでいます。自然のままにしていれば明るくはなりますが、その半面、自然淘汰のようなことが起こるので、そのときは大人が手を差し伸べてあげる必要があるのです。」

自然を基本にして明るく、そこに大人との信頼感が加わると、しっとりと落ち着きもあり、活発なクラスになるのではないでしょうか。

誌面画像 第1章クラスの土台となる考え 子どもたちが自然体で過ごしているイラスト

褒め方・叱り方、主体的な子どもの育て方、保護者との関係の築き方…盛山イズムが満載!

本書では、他にも保護者との関係性の築き方や、指導をするタイミングなど、クラスづくりに関する心構えがギッシリ詰まっています。
また、盛山先生と子どもたちとの交流を活写したコラムや、コロナ禍で様々な行事が中止になった一年間で取り組んだ新たな活動なども書かれています。

「いままでのクラスづくりのあり方や子どもとの接し方は、先輩から学んだことがほとんどです。上手な先輩のやり方をよく観察してきました。……あとは目の前の子どもたちの表情や言葉を頼りに、自分の頭で考えながら行動してきたわけです。
本書を読んでいただければ一目瞭然ですが、失敗も多かったように思います。しかし、私のいいところは、すぐに反省できるところでしょうか。次はどうすればいいか、改善し続けたこれまでの教師生活でした。怖い先輩に随分ご指導も受けました(笑)。そのおかげで、私はどんどん変わることができたのだと思います。」

無我夢中で子どもと向き合ってきたことで、先生ご自身も変化し成長できたと仰っていました。
読めば、いますぐクラスの子どもたちに会いたくなる一冊!
先生ほど楽しくて夢中になれる仕事はない!
そんな盛山先生のクラスづくりの秘訣をぜひ、ご一読ください。

#盛山隆雄#筑波大学附属小学校算数部