20日間でできる 学び合いスキル30の算数指導
レビューを書くと100ポイントプレゼント
商品説明
令和2年度から全面実施された新学習指導要領では、子どもの主体的・対話的で深い学びを導く授業の実現が目指されています。そこでは、子どもの主体的・対話的な学びを促す働きかけが教師の大切な役割になります。他方、主体的・対話的な学びとはどんな学びなのかを子どもが理解していることも大切です。
子どもの主体的・対話的な学びには、「学び合いスキル」が欠かせません。これまで筆者が学び合いの授業づくりにかかわった小学校では子どもが「学び合いスキル」を使い、主体的・対話的な学びを実現しています。これらの授業映像を各地の小学校の研修会で見ていただくと、先生方は子どもの学び合う姿に驚かれます。
本書は、筆者らが学び合いの授業づくりを通して子どもに指導してきた「学び合いスキル」から30のスキルを取り出して、新学期の授業開始後20日間で指導するための手引書として企画しました。本書を使って、子どもに学び合いのスキルを指導することで、算数のみならず他教科での子どもの学びが変わります。
学び合いの授業のイメージをもつために
本書における学び合いのある授業は、「仲間とのかかわりの中で、互いに考えを交流させ、聴いて考えて伝え合うことで、考えを作ったり考えが広がったり深まったりして、自分や仲間の進歩を実感できる授業」のことです。
では、この授業を実現するためには、どうすればよいのでしょうか。下のチェックリストをご覧ください。
こちらには20日間で育てていきたい、学び合いスキル30をリスト化しました。このように子どもたちの姿を具体化することで、主体的・対話的な学びの授業をイメージしやすくなります。そして、このスキルを育てるために、実際に教師はどういった働きかけをしていけばいいのかを、本書で解説していきます。
20日間で「学び合いスキル30」を指導するために
学び合いを通して子どもたちが基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に付け、思考力・表現力を伸ばしたり、人とかかわりながら学ぶ態度を高めたりするために、子どもに身に付けさせたい「学び合いスキル30」を20日間で指導していきます。
本書では、算数授業展開の場面ごとに指導できる「学び合いスキル30」を一つひとつ分かりやすく解説します。
まず、新学期の授業開始から1か月を目安に2日間単位で指導してみましょう。もちろん、20日間で完全にこれらのスキルが習得できるわけではありません。どんな学び合いスキルがあるかを子どもが知ることが大切です。
これらのスキルは、全教科で活用でき、それぞれの教科で子どもの学び方を高めることができます。スキル番号は、授業展開を考慮しています。1日に1つから2つのスキルで、無理なく指導できるようにしています。また、実態に応じてスキップできます。
本書の最後には、学び合いスキルの指導の月別の重点目標について記載しています。これによって学び合いスキルの年間指導計画に活用できます。
ぜひ、本書を通して、「主体的・対話的な算数の授業」を実現させていきましょう!