イラスト図解ですっきりわかる理科 お悩み解消編
レビューを書くと100ポイントプレゼント
商品説明
人気シリーズ第3弾は理科授業の悩みにアプローチ!
本書の概要
理科のポイント、授業づくりのプロセスなどをゆる可愛いイラストで解きほぐし、多くの支持を集めた『イラスト図解ですっきりわかる理科』&第2弾『授業づくり編』。待望の第3弾は『お悩み解消編』です。教師の意図と子供の思いとの間に生まれる「ズレ」に着目し、理科授業の悩みを分析。授業改善の方法を51例、イラスト図解でやさしく示しています。前作や前々作の理解がさらに深まり、理科の授業づくりがより一層楽しくなるでしょう。もちろん、本シリーズは初めてという先生にもおすすめの一冊!
本書からわかること
教師と子供との間に生まれる「ズレ」
小学校理科では、子供が自然事象に出会ったとき、既習内容や生活経験では説明できないことにズレを感じたり、自分の考えと仲間の考えとの間にズレを感じたりすることを、学びが深まるきっかけと捉え、教師があえて設定することもあります。本書の「ズレ」はこれとは異なり、教師の思い描く子供の姿と、実際の子供の姿との間に生じているギャップのことです。「自分が思い描いたような授業にならない」「子供の学びが深まらない」といった悩みは、この「ズレ」によるものが少なくありません。そこで、本書ではこれらを顕在化し、大きく3つに分類しました。
①子供が困っているズレ
②教師が困っているズレ
③教師は「失敗」と感じているが、実は失敗ではないズレ
「ズレ」による子どもの違和感、教師の悩み
①は子供が困っているケースなので、そのことに教師が気付いていないという可能性もあります。本書を通して、「そんなズレが生まれていたのか」という発見があるかもしれません。①のケースは、第2章に13例紹介しています。
②は教師が困っているケースなので、「あるある」と共感できる方が多いと思います。②のケースは、第3章に26例紹介しています。
失敗だと思い込んでしまっている場合も……
さらに、③にも注目です。これは、失敗だと思い込んでいる指導が、実は間違いではないというケースです。授業や子供のことをよく考えているからこその悩みであり、その背景には大切なポイントが潜んでいます。むしろ、失敗だと判断して、教師主体の授業に舵を切ってしまうことのほうが危険です。子供主体の授業を貫きながらも、よりよく改善していく方法を、第4章に12例紹介しています。
「ズレ」を意識すると、授業は変わる!
子供たちは様々な考えをもち、それぞれのよさを発揮しながら学んでいます。教師の思い通りに考えるわけではありません。したがって、教師と子供の間の「ズレ」がすべて解消されることはないでしょう。しかしながら、教師と子供の間の「ズレ」を意識できるようになれば、「子供はこう考えていたのか!」という気付きが生まれ、授業をよりよいものにしていくことができます。
第2弾の『授業づくり編』には、基本的な授業づくりの考え方やプロセスが詰まっていますが、本書はその理解をさらに深めてくれます。ぜひ前作とあわせて、子供主体の理科授業の実現にお役立てください。