ホーム 月刊 理科の教育2024年2月号
月刊 理科の教育2024年2月号 - 東洋館出版社
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月刊 理科の教育2024年2月号

ISBN: 4910093130248

一般社団法人日本理科教育学会/編

セール価格 800(税込)
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理科教育の最新動向をタイムリーにとらえた特集テーマ、バラエティ豊かな連載によって、研究や授業実践に役立つ情報を紹介する雑誌です。「理科教育の本質を追究する」をモットーに、昭和27年の創刊から現在まで、日本の理科教育の進歩と発展に貢献してきました。

特集:「情報を吟味する」理科授業のアイデア

情報があふれる社会の中で、いかに情報活用を図るか

今日の社会は、生活のあらゆる場面でICTの活用が欠かせません。スマートフォンで「ちょっと検索」をすることが、大人でも子どもでも当たり前の状況にあります。中学生のスマートフォン普及率は80.8%、小学生も53.4%に上っています* 。また、学校では1人1台端末が整備され、授業中に不可欠なツールとなっています。これらがもたらすメリットは大きい一方で、子どもたちを取り巻く日常生活や学校生活は、多くの情報であふれすぎているような現状もあるでしょう。
学校生活、とりわけ理科授業では、これまでは教科書や教師や児童生徒からの情報、観察・実験を通して得た結果からの情報などが主でしたが、1人1台端末の普及により、想定以上の情報が集まりすぎて、その扱い方に困っているという現場の声も聞こえてきます。理科授業における「情報」の取り扱いについて、もう一度見つめ直す必要がありそうです。
理科授業においては、自然の事物・現象に対して断片的な情報による中途半端な理解、すなわち「わかったつもり」になっている児童生徒はいないでしょうか。メディアなどで見かけた蒸気機関車の白く噴き出しているものを「水蒸気」と捉えてしまい、ビーカーから立ち上っている湯気を指して「水蒸気が出ている」と自信をもって説明したりする場面も見られます。これまで得てきた断片的な情報と新たな情報との差異に「あれ?」と気付き、葛藤することが科学的に考え始めた瞬間でもあり、「問題を見いだす」ことにもつながっていくと考えられます。こうした思考のズレへの気付きがない限り、学びも始まりません。
また、問題解決の過程においても、外れ値を単なる失敗と処理して多数決で考察し、まとめるという流れで授業が進んでいることはないでしょうか。多数決という安易な判断をしていくと、その判断方法が子どもたちにとっての「当たり前」になってしまう危険性があります。外れ値も大切な情報であり、外れ値の結果として記録されたことには理由(原因)があるはずです。理由を理解していないものは情報として入ってこないし、判断にも使えません。結果に基づいて考察する場面では、「なぜその情報を取り上げるか」という「その情報を吟味する必要性」を子どもたちに意識させることはきわめて重要です。このことは、理科の学びで大切にすべき「実証性、再現性、客観性」などの手続きを踏まえて「科学的」に情報の真偽を考えることにつながります。さらには、日常の様々な事態に対応するために必要なスキルの獲得につながるとも言えるでしょう。
多くの情報があふれている中で、それらを鵜呑みにせずに、情報の真偽を確認しながら、主体的かつ科学的に探究していく理科授業を目指したいものです。本特集では、そのような理科授業に向けたアイデアや工夫などにまつわる実践を紹介します。
※令和3年度青少年のインターネット利用環境実態調査(内閣府)
(『理科の教育』編集委員会)