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月刊 初等教育資料2025年1月号

ISBN: 4910044350152

文部科学省教育課程課・幼児教育課/編

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タイプ: 書籍
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商品説明

特集Ⅰ

個に応じた指導の充実②


本特集では、12月号に引き続き、小学校学習指導要領(平成29年告示)を踏まえ、子供が、基礎的・基本的な知識及び技能の習得も含め、学習内容を確実に身に付けることができるようにするための「児童や学校の実態に応じ、個別学習やグループ別学習、繰り返し学習、学習内容の習熟の程度に応じた学習、児童の興味・関心等に応じた課題学習、補充的な学習や発展的な学習などの学習活動を取り入れた指導」「教師間の協力による指導体制の確保」「情報手段や教材・教具の活用」などの指導方法や指導体制の工夫改善等による、各教科等(図画工作科、家庭科、体育科、外国語活動・外国語科、特別の教科 道徳、総合的な学習の時間、特別活動)における個に応じた指導の充実について論説します。
座談会においては「個に応じた指導の充実」と題し、各教科等における資質・能力の3つの柱の育成を目指し、子供の多様な教育的ニーズ「学習面・行動面で著しい困難を示す」「日本語を母語としないなど通常の学級においても多様な子供が在籍している実態」の観点から、また、子供一人一人に沿った学習環境の整備等の観点から、各教科等における「個に応じた指導」の取組を一層充実するためのヒントが得られるような内容となっています。本特集が、各校の個に応じた指導の充実につながることを期待します。

特集Ⅱ

学習指導要領における指導のポイント[音楽]

音楽科における多様な教育ニーズに応じた指導の工夫


令和5年6月に閣議決定された今期の教育振興基本計画では、今後の教育政策に関する基本的な方針の一つの柱として、「誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進」が掲げられ、子供が抱える困難が多様化・複雑化する中で、個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実や、インクルーシブ教育システムの推進による多様な教育ニーズへの対応が課題として示されました。小学校においても子供の十分な学びを確保し、一人一人の特性や発達の段階に応じた指導や支援を一層充実させていく必要があります。
現行の学習指導要領(以下、「学習指導要領」とする)では、総則のほか、各教科等において、「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」に、当該教科等の指導における、障害のある子供などに対する学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を、計画的、組織的に行うことが規定されました。音楽科の指導においてはとりわけ、聞こえにくさ、心理的な不安定、人間関係形成の困難さ、注意の集中を持続することが苦手であることなど、学習活動を行う場合に生じる困難さが、一人一人異なることに留意が必要となります。また、音楽科の指導における具体的な配慮としては、歌い方や楽器の操作などの技能面での困難さへの対応も大きな課題となるでしょう。
そこで本特集では、音楽科に特有な学びの過程における多様なニーズに応じた指導の工夫について、研究者の専門的な見地など様々な角度から検討していきます。