学校改革5つのアクション―日本橋小は、どのようにして学校を再生したのか
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商品説明
教員の指導を受け入れない子供たち、成立しない授業、絶え間ない保護者のクレーム、問題行動への対応に追われ疲弊しきった教員たち……そのような中、日本橋小学校はどのようにして崩壊の危機を乗り越え、全国研究発表会ができる学校へと短期間で再生したのか。様々な教育課題を解決するための「学校改革」の羅針盤とも言える経営の考え方と手法のすべてを1冊に!
本書の概要
本書は、疲弊した日本橋小学校の諸問題を打開し、子供も教員も豊かに学びを深めていける学校にするために行ったアクションを、次の5つの切り口から紹介しています。
- [アクション①]教員が子供と向き合えるようにする
- [アクション②]教員の時間的・精神的なゆとりを生み出す
- [アクション③]教育の質を高める
- [アクション④]教員のマインドを変える
- [アクション⑤]保護者・地域の期待感を高める
本書からわかること
崩壊の危機にあった学校がどのようにして乗り越えたのかがわかる
かつては、指導を繰り返しても言うことをまったく聞かない子供たち、授業中、好き勝手に立ち歩く光景が、どの教室にも見られた日本橋小学校。教室や廊下の掲示物は剥がれ、廊下に掛けてある体操着袋やごみも散乱するなど、教室環境も目を覆いたくなるほどでした。
そのため、子供の心はすさみ、どの学級でも、物を隠す、友達の悪口を言う、暴力を振るう、いじめとおぼしきことも起きるなど、学校教育を担える場になっていなかったのです。
このような状況にあった日本橋小学校は、わずか3年あまりで崩壊の危機を乗り越えただけでなく、全小社研全国大会の会場校の一つとして全国の先生方に対して研究成果を発表し、称賛の声が上がるほどに至ります。
本書では、そこに行き着くまでのプロセスと改革の手法を詳らかにし、多くの学校で教育課題を解決するためのヒントを示しています。
本当の意味での「働き方改革」の具体がわかる
「働き方改革」は「子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができる」ようにすることが目的です。裏を返せば、先生方の「授業を磨く」ための時間を生み出すことであり、業務の効率化、残業時間の縮減は、そのための手段だということです。
もちろん、先生方の心身の健康を害することのないよう、常に業務量に気を配り、適正化を図らなければなりません。しかし、それと「働き方改革」とは話が別。直接的に結び付けてしまうと、「仕事が減ってよかった」という段階で止まってしまい、肝心の「教育活動の充実」「授業改善」が置き去りにされてしまう危険性があります。
「働き方改革」という名のもとに、たとえば教材研究や校内研究を行う時間などを削り、その代償として教育の質的な低下をもたらしてしまうのであれば本末転倒。業務を減らすことにとどまる「働き方改革」では意味がないのです。
そこで本書では、授業づくりや研究・研修に注力できる時間的なゆとり、教員同士が切磋琢磨し合える精神的なゆとりを生み出す「働き方改革」を推進し、教員一人一人がやりがいをもって本来の業務に専念できるようにし、教育の質を向上させる方法を紹介します。
教員の時間的・精神的なゆとりを生み出す改革の実際がわかる
- ・「100点主義」ではなく、「満点主義」で教員の力量形成を図る
- ・「選択と集中」によって、限られたリソース(経営資源)を最大限に活用する
- ・大量の「余剰時数」を計画的に放出する
- ・15分間の「モジュール授業」を導入する
- ・宿題を課すのをやめる
- ・子供、保護者、教員の三者が意味と価値を見いだせる学校行事に再編する
- ・校舎の同じ階のフロアに異学年を配置する など
上記は、日本橋小学校が行った改革のほんの一部。これらの取組をどのように取り入れ、成果を出していったのか、その具体を紹介します。
「教育の質を高める」方法がわかる
- ・相互授業参観システム「OJTウィーク」を実施する
- ・子供の実態に応じた交換授業を推進する
- ・「働き方改革」で生み出した時間的・精神的なゆとりのもとで、授業研究を推進し、全国大会に挑む
- ・教員自らがボトムアップで学校を改革していけるシステムを導入する など
上記もまた、日本橋小学校が行った改革のほんの一部。これらの取組をどのように取り入れ、教育の質を高めていったのか、その具体を紹介します。