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月刊 理科の教育2025年1月号

ISBN: 4910093130156

一般社団法人日本理科教育学会/編

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特集:理科教育における異校種間の連携

小・中・高の理科をどうつなげるか


先生方は、自分が教えていない学校種の理科の教科書や学習指導要領に目を通した経験はあるでしょうか。平成20・21年改訂の学習指導要領解説から、小学校・中学校理科の「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」を柱とした内容の構成が示されるようになり、小学校の解説文には「中学校第1分野…の学習につながるものである」、中学校の解説文には「小学校では、第6学年で…学習している」などと記述されるようになりました。また、中学校の理科の教科書には、各章に入る前にその単元の小学校での学習の振り返りが記載されています。
そして近年、公立の義務教育学校や中等教育学校が増え、校内の理科の教員が異なる学校種の授業を担当することが多くなっています。
理科の領域は、高等学校では物理・化学・生物・地学という科目に分かれますが、教える内容のつながりを踏まえて授業を行うことは、身の回りの自然に関する理解を深めていく理科という教科の特徴を考えると大変重要であると言えます。例えば、小学校で学ぶ電磁石は、中学校でも高等学校でも繰り返し扱われていますが、それぞれの学校種で学んだ既習事項の振り返りだけでなく、さらに理解を深めるための発展的な内容を取り入れる授業展開もあるでしょう。
子どもたちが理科の学びを通して社会生活に必要な資質・能力を身に付けるためには、学習内容だけでなく、異校種間の教科指導の方法を連携していく必要があるでしょう。それぞれの学校種における子どもたちの発達の段階に応じた指導は、次の学校種でどのように生かされているのでしょうか。小・中学校における問題解決や課題解決の学びは、高等学校での探究にどのようにつながっているのでしょうか。
本特集では、授業において効果的に既習事項や発展内容を取り入れた取り組み、義務教育学校・中等教育学校での教員間の交流の実態や授業実践の取り組みなどを紹介し、理科教育の内容と指導方法の異校種間のつながりについて、先生方の理解を深めるきっかけとしたいと考えています。
(『理科の教育』編集委員会)