月刊 初等教育資料2025年4月号
レビューを書くと100ポイントプレゼント
商品説明
特集Ⅰ
各教科等の目標の実現に向かう学習の過程を大切にした授業①
現行の学習指導要領では、予測困難な社会の変化に主体的に関わり、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら考え、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となる力を身に付けられるよう、育成を目指す資質・能力を「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の三つの柱で再整理しています。これらの資質・能力を偏りなく育成するためには、単元や題材など内容や時間のまとまりを見通した、子供の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善が欠かせません。その際、小学校学習指導要領の第1章総則第3の1⑴に記されているとおり、「児童が各教科等の特質に応じた見方・考え方を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることに向かう過程を重視した学習の充実を図ること」が重要となります。
そこで、2025年度4月号と5月号にわたって「各教科等の目標の実現に向かう学習の過程を大切にした授業」を特集します。4月号は、教育課程全体を見渡した論説と、各教科等における目標の実現に向かう学習の過程を大切にした授業づくりのポイントの論説(国語科、社会科、算数科、理科、生活科、音楽科)及び幼児教育における目標の実現に向かう学びの過程を大切にした実践とポイントとで構成しています。
なお、本誌令和元年9月号でも同様の特集を組んでおり、その際の解説(「見方・考え方」とは何か)について、二次元コードから閲覧可能です。ぜひ、本特集と合わせて参照ください。
特集Ⅱ
学習指導要領における指導のポイント[体育]
体力の向上 ~学校における体育・健康に関する指導から見つめ直す~
平成28年の中央教育審議会「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」の中で、体育、保健体育の課題として指摘されている「運動する子供とそうでない子供の二極化傾向が見られる」ことについては、現在も課題として残っています。
その一端として、スポーツ庁「令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果では、中学校(第2学年)女子において、1週間の総運動時間が420分以上の割合が55.0%である一方、1週間の総運動時間が60分未満の割合は21.8%であり、その中で0分の割合は17.0%となっており、課題が解消されていないことがわかります。
健やかな体の育成を図る上で、教科の目標に「体力の向上」が示されている体育科の役割はとても大きいものであり、体力の向上について「解説」にも、以下のように示されています。
体力の向上を目指しとは、各種の運動を適切に行うことにより、その結果として体力の向上を図ることができるようにすることを示したものである。(P.22)
筋力や持久力などの要素に着目し、かつその数値を向上させることだけが目的となったような授業ではなく、各種の運動を適切に行うことにより、「その結果として体力の向上を図ることができるようにする」という捉えをもつことも大切なのです。
そこで、本特集では、「その結果として体力の向上を図ることができるようにする」ために、体育科においてはどのような授業づくりが求められるのであろうかを考えていきます。解説では、体力の向上を図る上で、「体つくり運動」の領域と、「体つくり運動」以外の運動に関する領域に分けて指導のポイントが示されています。そのため、本特集の構成として、前者を論説1・事例1で、後者は論説2・事例2として、「表現運動系」の領域について掲載しています。是非、学校での取り組み、授業、研修の参考としてください。
※2025年度限定サービス:2025年度の初等教育資料をご購入いただいた方に、特典として、2018年度の初等教育資料の抜粋電子版閲覧サービスを提供しています。当該年度の初等教育資料の文部科学省の解説、教科調査官記事のみになります。詳細は本誌、最終ページをご確認ください。ダウンロード用の二次元コードがあります。(記事の内容は2017年度当時の状況のものになりますので、予めご了承ください。)