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月刊 特別支援教育研究2025年2月号

ISBN: 4910068370259

全日本特別支援教育研究連盟/編

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商品説明

第1特集

自閉スペクトラム症支援の最前線

第2特集

変化する社会の中で 自分らしさを生かし 生き生きと輝く子どもたち

~教育的ニーズに基づいた 一人一人の育ちを求めて~


現在我が国では、2022年に発行されたアメリカ精神医学会の『DSM-5-TR』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版改訂版)を、自閉スペクトラム症(ASD)の診断基準としています。広汎性発達障害のサブカテゴリーであった自閉症やアスペルガー症候群が廃止され、レット障害を除く全ての障害名が自閉スペクトラム症に含まれるようになりました。これらは本質的には同じ一つの障害単位であると考えられており、症状の強さに従っていくつかの診断名に分類されるため、spectrum=連続体と呼ばれています。 学校教育の現場を概観すると、特別支援学校や小・中学校の特別支援学級、通常の学級に在籍する多様な教育的ニーズのある児童生徒においても、自閉スペクトラム症の児童生徒の指導・支援が重要な課題になっています。学校現場における自閉スペクトラム症の理解については、障害の特性や行動の特徴について、以前に比べて一定の理解が広がってきています。更に自閉スペクトラム症に関する昨今の学術的な研究では、医学及び心理・生理学等の科学的な研究成果が、次々と発表されています。そういった研究成果から、自閉スペクトラム症について脳や神経等のメカニズムが明らかになろうとしています。そして我が国では、学校現場の実践研究や学校現場と連携した臨床研究も、盛んに取り組まれています。 自閉スペクトラム症は、共通する特性があっても、その特性の程度や困難さの現れ方は様々です。知的障害を併せたタイプから高機能の知的発達を示すタイプ、それからコミュニケーションの課題が顕著なタイプ、更には行動障害の課題が顕著なタイプ等があります。学校教育は、そういう児童生徒の実態と課題を、どのように捉えて、どのような教育実践を行うかが、喫緊の課題です。 そこで本号の特集では、まず医学及び心理・生理学の立場から、自閉スペクトラム症の研究について、分かりやすく紹介します。そして小・中学校や特別支援学校といった学校現場において、自閉スペクトラム症の特性を踏まえて取り組まれた実践を紹介します。それから自閉スペクトラム症について昨今の研究動向として、一つは自閉スペクトラム症のキャリア発達支援について取り上げます。そしてもう一つは、学校現場のみならず成人の入所施設の現場でも課題になっている強度行動障害について取り上げます。成人で強度行動障害と判断される事例では、学齢期に自閉スペクトラム症と診断されている割合が、相当数占めるとも言われています。以上のような論説と実践、それから研究動向をまとめ、自閉スペクトラム症研究の最前線を明らかにする特集とします。