レビューを書くと100ポイントプレゼント
商品説明
特集
新年度に向けて知っておきたい、特別支援教育コーディネーターの仕事術
特別支援教育コーディネーターが各校で指名されるようになり約20年が経ちますが、いまだ課題は山積しています。
特別支援教育が学校教育法に位置付けられた平成19年4月に、文部科学省から発出された「特別支援教育の推進について(通知)」に基づき、特別支援教育コーディネーターを幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等の校長が指名することとなりました。以来、特別支援教育コーディネーターは、我が国の特別支援教育の充実に大きく寄与してきました。
文部科学省による令和5年度の全国調査で、特別支援教育コーディネーターの指名率は、幼稚園73.6%、小学校で99.4%、中学校で96.6%、高等学校で88.0%となっており、指名は普及してきました。しかしながら、センター的機能を担う特別支援学校は別として、各学校の特別支援教育コーディネーターがどのように機能しているかに視点を当てると、学校ごとの差が大きいことがうかがえます。
小・中学校の特別支援教育コーディネーターは、校内委員会の推進、保護者や関係機関との窓口、学級担任と関係機関との連絡調整、研修会の企画運営など、その役割は多岐にわたります。そして多くは、学級担任や養護教諭等としての職務を担いながら指名を受けています。
初めて指名され、「特別支援教育コーディネーって、どんな仕事なの?」というところから学び始める場合もあれば、数年担当しても「多岐にわたる様々な業務の何から手をつけたらいいか正解が見えず、手探りで実践している」という声が、学校現場から聞こえてきます。今後、特別支援教育の更なる充実を図るためにも、各学校において特別支援教育コーディネーターが指導的な役割を果たせるように質的向上を図っていくことが喫緊の課題です。
そこで、本号では、「新年度に向けて知っておきたい、特別支援教育コーディネーターの仕事術」を特集に設定しました。特別支援教育コーディネーターとしての経験が少ない読者が、担任等の多くの校務を抱える中でも、特別支援教育コーディネーターの仕事の要点が理解できたり、すぐにでも自身の学校で活用できそうだと感じられたりするような実践例を数多く紹介します。
また、特別支援学校の特別支援教育コーディネーターや、小・中学校で特別支援教育コーディネーターとして経験を重ねてきた読者にとっては、仕事の要点を整理し、レベルアップができるような内容を盛り込みました。全国の特別支援教育コーディネーターの質的向上に寄与できる特集となることを願います。