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月刊 理科の教育2025年5月号

ISBN: 4910093130552

一般社団法人日本理科教育学会/編

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特集:ウェルビーイングと理科教育

あなたが考える「幸せをよぶ理科授業」とは

 2024年に行われた『理科の教育』公開編集委員会 のテーマの一つは「ウェルビーイングと理科教育」です。8月のオンライン開催では、参加者が理科教育の現状から見たウェルビーイングや、授業を通じて子どもたちや先生方の幸福感が高まった事例などを語り合いました。また、9月の対面開催では、ファシリテーターによって、ウェルビーイングと理科教育に関する参加者の考えを、黒板を使って可視化して共有を試みました。
ウェルビーイングは、一般的に「福祉・幸福」「なりたい自分になる」「持続可能な幸福」などと表現されます。昨今、注目を浴びるようになったのは、ウェルビーイングの実現を目指すとして、OECD(経済協力開発機構)よる学びの羅針盤(ラーニング・コンパス)が提示されたからです。また、日本でも「第134回 中央教育審議会総会」(2023年3月)でウェルビーイングが取り上げられ、次期学習指導要領の指針になる可能性があります。
以上のような経緯を踏まえ、今回の公開編集委員会のテーマに設定したわけです。オンライン開催では、ウェルビーイングについて「個別最適な学びと協働的な学びの再構築」「学校心理士の先生からの理論的背景」「自身の経験から考えた幸福をもたらす指導」「理科を通じた不登校生徒の学び」「他者の喜びを自分の喜びに変える授業」「自由進度学習の是非」などの意見が出され、先生方の理科に関する価値観や教育観を垣間見ることができました。
また、対面開催では、ウェルビーイングについて「もともとやっている!当然!今さら」など、どの先生も意識しているという意見がありましたが、一方で「将来にわたる幸福につながるのか」「子どもたちの幸福度はどうなのだろうか」などの意見も出ました。その後、「それでは理科でどう伝えるのか」という議論が展開されました。もちろん、理科という教科だけでどうこうする問題でもありませんが、理科で何ができるのかという問いを立てたり、模索したりすることはできるでしょう。
そもそも理科教育におけるウェルビーイングとは何か。さらに多様な意見を聞き、解像度を上げて追究したいところでもあります。そこで、本特集では、ウェルビーイングに対する様々な考え方を紹介します。子どもたちにとっても先生方にとっても「幸せをよぶ 理科授業」とは何か、一緒に考えてみましょう。

(『理科の教育』編集委員会)